年頭の
ごあいさつGreeting



明けましておめでとうございます。
皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルス感染症という未知の感染症に日本のみならず世界が直面する年となりました。改めてお亡くなりになられた方々、今なお病に苦しんでいる方々に対し、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。未だ収束の見通しはたっておりませんが、日本が諸外国と比較して人口当たりの新型コロナウイルス感染症による死者数が低い水準で食い止められているのは、国民の健康や衛生に対する意識の高さ、医療の質の高さ、そして何よりも献身的な治療と医療体制を維持してくださっている医療従事者の皆様のご尽力の賜物と、深い敬意と感謝を申し上げます。

さて、昨年9月、7年8ヶ月続いた安倍政権から菅政権にバトンが渡されました。世界的な感染拡大を受け、まずは感染防止に万全を期すとともに、2度にわたる大規模な補正予算を編成し、経済の立て直しに努めてまいりました。

言うまでもなく、国民の生命・健康を守ることが最優先の課題ではありますが、事業や経済が回るようにしていくことが雇用や国民生活を守るうえで不可欠です。今後も感染拡大防止と社会経済活動の両立を図りながら、人々の安心をより確かなものとしていかなければなりません。そのため新たに令和2年度3回目となる経済対策を決定し、第3次補正予算として、令和3年度当初予算と一体で編成することになりました。その主な柱は、①新型コロナの感染防止対策、②コロナ後に向けた経済構造の転換と好循環の実現、③国土強靭化のための公共事業、です。この1年、新型コロナウイルス対策の対応として、かつてない規模の財政出動が行われました。今後もウイルスによる災厄だけではなく、異常気象による自然災害などが頻繁に日本を襲うことも危惧されます。コロナ禍の中にあっても、将来世代を考えれば財政の規律や節度は保つ必要があると考えます。大事なことは、この支出増が真に必要なものに配分され、将来を見据えた「賢い支出」となっていることです。中長期的な視点に立った財政運営とコロナ後の新しい社会の実現に取り組んでまいります。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、日本外交にも大きな影響を及ぼしました。感染症拡大防止というグローバルな課題に対処するためには、各国の連携・協力が不可欠です。にもかかわらず、アメリカと中国の対立した両国関係は新型コロナウイルスの世界拡大とともに激化し、今後の国際協調の立て直しを不透明なものにしています。アメリカでは新政権が誕生しましたが、米中対立の構図は今後も変わらないと思われます。日本としてどうアメリカとの連携・協力を強固にし、一方でどのように中国と関係を構築していくのか、日本外交はより難しい局面にきています。米中対立を緩和していくという重要な役割を果たしていくとともに、欧州やASEAN等との自由経済連携と一層の信頼構築に力を尽くしてまいります。

昨年1月、新型コロナウイルス感染症の拡大により世界中がこのような状況になると誰が予測できたでしょうか。私たちは改めて不確実な時代を生き抜いていくという覚悟と知恵、絆と勇気を持たなければなりません。東京オリンピック・パラリンピックは、1年遅れて今年7月開催予定です。「コロナは大丈夫かしら」「本当に開催できるかしら」、誰もが不安と心配を抱えています。昨年11月開催された体操の国際大会において、内村航平選手が「できない」ではなく「どうしたらできるか」をみんなで考えようと発言されたことが話題となっています。難しいから諦めるのではなく、コロナだからと言い訳にするのではなく、2021年丑年の今年、力強い一歩を踏み出していきたいと思います。

皆様方のより一層のご指導・ご支援をお願い申し上げ、私の新年のご挨拶とさせていただきます。

2021年1月1日
小渕優子
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