年頭の
ごあいさつGreeting



明けましておめでとうございます。
皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

昨年5月、新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除され、各地で多くのイベントが再開されるなど、街にはようやく賑わいが戻ってまいりました。観光地には国内外から大勢の人が訪れ、改めて笑顔あふれる出会いが地域の活力につながることを実感しています。

一方、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻はなかなか出口が見えず、国内では円安も相まって、エネルギーや物価高、資材高騰など、依然として不安定な状況が続いています。

日本には今、コロナで疲弊した地域経済の立て直し、物価高への対応など足元の経済対策、厳しさを増す安全保障環境、気候変動・グリーン・デジタルなど社会課題への対応、静かなる有事となっている少子化・人口減少対策など、先送りできない課題が山積しています。岸田政権はこの課題に真正面から向き合い、30年ぶりの高水準となる賃上げを実現するなど経済にも明るい兆しが見えてまいりました。しかし未だ道半ばです。まずは、この物価高を克服するための経済対策を行い、国民の暮らしを守ることに万全を期すとともにデフレから脱却し、新たな経済ステージへの移行を実行してまいります。

世界は現在、歴史の転換期を迎えています。国際秩序を揺るがすロシアによるウクライナ侵攻、繰り返されるイスラエルとパレスチナの凄惨な対立、そして日本の周辺でも一方的な力による現状変更の試みが続いています。しかし同時に、気候変動問題や感染症危機など、もはや一国のみでは対処できず各国が協力して対応すべき課題が生じており、国際関係は対立と協力が複雑に絡み合う時代になっています。今こそ国家間の対立を乗り越え、対話と協調によって共通の課題に取り組まなければなりません。これからも日本の平和と安全を守るため力を尽くしてまいります。

昨年9月に行われました党役員人事におきまして、党選対委員長を拝命致しました。各級選挙の勝利に向け、強い基盤を築いていくことが私の使命です。これまで組織運動本部長を2年務め、党勢拡大に取り組んでまいりました。選挙対策と組織活動は表裏一体です。組織運動本部長の経験も活かしこの重責を全うしてまいります。特に、衆議院議員の任期が残り2年を切り、いつ選挙があってもおかしくない状況にあります。次期総選挙は選挙区が10増10減され、群馬県を含め25都道府県140の選挙区で区割りが変更されて初めての選挙となります。岸田総理がいつ決断されても党が一丸となって勝利に邁進できるよう、挙党態勢を構築してまいります。

今、岸田内閣そして自民党には厳しい風が吹いています。国民の声に真摯に耳を傾け、今一度、見つめ直し襟を正さなければなりません。そのうえで、国民の暮らしを守る政策を着実に前に進め、信頼回復に努めていく決意です。これからも財政・社会保障・エネルギー等、あらゆる政策面で持続可能な日本を目指し、次の世代に豊かで平和な日本を引き継ぐべく力を尽くしてまいります。

最後になりましたが、本年も皆様にとりまして素晴らしい年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2024年1月1日
小渕優子
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